4/30 vsソフトバンク 牧田投手、増田投手に限界の負担を負わせて何とかドロー
L 020 000 200 000 4
H 100 120 000 000 4
今シーズン初登板の高橋光成投手は初回2死から3連打で1失点。
直後の2回にメヒア選手、坂田選手の連続ソロホームランで逆転するも、4回5回と先頭打者にヒットを許したあとに四球と味方のエラーが絡んでピンチが拡大し、犠飛と押し出しで逆転を許す。
7回にソフトバンクがまだ球数も少なかった好投の先発千賀投手を降板させて2番手の寺原投手にスイッチしたところを捉えて1死から渡辺直人選手、代打木村昇選手、代打上本選手の三連打で同点。
その後はライオンズは牧田投手を4イニング、増田投手を2イニングを0点に抑えて辛くもドロー。
今日の感想
「喜べない」
7回表に同点に追いついた後、牧田投手に4イニング、増田投手に2イニングを投げさせるというまるで今日が優勝がかかるシーズン最終戦か、日本シリーズ第7戦のような後先考えない限界起用で、本来なら価値ありと思える福岡での引き分けも喜ぶことは出来ません。
ソフトバンクの強力リリーフ陣、スアレス、サファテ、森、飯田投手に対抗するにはこの二人しかいないとは言え、余りにも払っている代償は大きいです。
・高橋光成投手
四球で自滅と本人が語るように、今宮選手や高谷選手という打率2割程度の打者に要らぬ四球を出して自分を苦しめました。
手計算ですがスライダーを全部で12球なげましたがストライクゾーンに行ったのは3球、岡田捕手が横っ飛びでギリギリ後逸を防いだ逆球もあるなど、カウントを整える球種としては殆ど使えずにストレートとフォークボールでの組み立てにならざるを得なかったのも苦しかったです。
4回も5回もヒットは1本しか打たれていないのですが、そこに四球とエラーが絡んで計3失点は勿体無かったと思います。
今シーズン初登板が福岡でのソフトバンク戦と、条件としては最も厳しい部類だったので仕方ない部分もありますが、ファンが彼に求めるものは非常に高いところにあるので、ここであまり擁護はしないでおきます。
次回はスライダーの制球と、今日5イニング中3度出した先頭打者を如何に抑えて行くかがテーマでしょう。
・小石投手
6回の裏、先頭の内川選手に出塁を許した後、左打者三人を抑えたことで7回に流れが来ました。
目立たないけど非常に良い働きだったと思います。
2軍では同タイプの中崎投手が急造ながら結果を出していて、小石投手と中崎投手が交代しながらでもシーズン通して1軍で活躍するようになると大きな存在になります。
・岡田捕手
今日も内角を攻めまくる強気の配球。
松田選手は昨日今日で9打数ノーヒット。
岡田捕手に刺激されたのか途中出場の炭谷捕手もこれまで殆ど使ってこなかったインコースを使うようになり、過去2年間、そして今シーズンのここまで松田選手に打たれまくってきた流れがこの三連戦を境に大きく変わるかもしれません。
勿論この配球は松田選手だけでなく、他の選手にも効いていて簡単には踏み込ませない状況を生み出しています。
但し、捕手としての勝負は相手スコアラーに傾向と対策を分析されてからなので、単に強気にインコースを攻めるだけでなく、今後打者の狙いや気配を読んで配球を組み立てる自在性が出せるかが鍵になります。
尚、個人的ハイライトは今日の5回裏1死満塁で1ボールからの2球目、2ボールには絶対にしたくない場面で誰もがストレートしかないと考える場面。
見逃されたら2ボールとなるとは考えずに誰もがストレートと考えるならと、フォークボール要求して空振りを奪いました。
思考が細川捕手に近く、ある意味ではギャンブルですが、個人的には逃げの配球ではなくこれくらい攻める配球の方が好感もてます。
・メヒア選手
昨日に引き続いて初回に先制を許した直後の価値ある同点弾。
ただ昨日も今日もソロホームランで、今後はメヒア選手のホームランをソロにしない努力を首脳陣に求めたいところですが・・・
・継投は本当に難しい
ソフトバンク千賀投手は序盤は球が浮く場面もありましたが4回からストレートが低めに決まり、ストレートと同じ起動からフォークボールが落ちるようになって手も足も出なくなりました。
球数も少なかったので球威も落ちず、これは厳しいなと思っていたところで6回86球で降板。
結果論ですがあと1イニング投げて、スアレス→サファテならライオンズは高い確率で負けていたと思います。