ライオンズクロニック

外野で垂れる能書き

やっぱり暴投チャンピオンだった

2016年シーズンのライオンズ投手陣はやたらとワイルドピッチが多かったな〜


なんてイメージが残っているのは、多和田投手がランナー2塁から連続ワイルドピッチでホームインを許したり、大石投手が1イニングに3連続ワイルドピッチで失点した印象が強すぎるからなのかどうか?


そう思って軽くしらべてみました。



2016年シーズンのチーム別ワイルドピッチ数


ロ 35

ソ 36

日 39

オ 48

楽 59

西 61


ということで決してイメージだけはなく、ライオンズは数字の上でもしっかりと暴投チャンピオンです。


与四死球数が600に到達するという凄い数字も含めて、2016年シーズンのライオンズのノーコンぶりを示すデータは充実していますね(泡吹


ワイルドピッチで無駄にランナーを進めては、やらなくてもいい1点を失う場面が多いのは弱いチームの象徴のようにも思えますが、じゃあ3年連続Bクラスのライオンズは3年連続暴投チャンピオンかというと・・・




2015年シーズン

西 35

ソ 36

オ 36

日 41

楽 45

ロ 49


2014年シーズン

ソ 36

ロ 41

西 45

オ 46

日 46

楽 49


2015年シーズンはリーグ最少であり、2014年シーズンもリーグ3位。


少なくともワイルドピッチに関しては2016年シーズンだけが突出していて、それ以前のシーズンでは悪くない、というか寧ろ良い部類に入るようです。


まぁ順位はともかくとして、多くても40台くらいまでが概ねの許容範囲のようで、2016年シーズンの60台というのは多すぎですね。



その2016年シーズンのパリーグ個人記録をみると


1位 髙橋光成投手 12

2位 多和田投手 10

3位 千賀投手ほか5人 7



ライオンズの若手投手2人が1位2位をぶっちぎりで独占。



髙橋光成投手は2015年シーズンでは44イニングを投げてワイルドピッチは2つでした。


2016年シーズンは118イニング投げていますので、2015年シーズンと同じペース・割合ならだいたい5〜6くらいですが、実際は倍の12を記録して暴投王。




髙橋光成投手は2016年シーズンにおける無理使いの象徴的な存在。


12のワイルドピッチのうちの半分以上にあたる7を8月9月の2ヶ月間に記録していて、疲労で自分本来の威力のある球が行かない中で何とか強い球を投げようと無理に力んだり、威力がない故に必要以上にコーナーを突こうとして余計にコントロールを乱したことが伺えます。



一方、多和田投手はスライダーを引っ掛けるイメージが強いですが、ルーキーの為2015年以前のデータがないので、2016年シーズンを7月に半月の休みをもらう前と後で分けてみます。


休み前 42イニング投げて暴投6つ

→割合としては7イニングに1つ


休み後 56イニング投げて暴投4つ

→割合としては14イニングに1つ


割合が半分になりました。


お休み効果に加えて、シーズン後半は調子が悪い日は早めに降板させて次に備えさせる配慮などがあったことが如実に数字に出ています。



ここからはもういつぞやに出した結論と一緒ですが、2017年シーズンでは登録と抹消を利用して、適度に休養を与えることで極度の疲労困憊に陥らせることがなくなれば、疲労困憊の中でも酷使し続けることがなくなれば、トータルのワイルドピッチ数は少なくとも50は割ってくるのではないでしょうか?


もしそうなれば2016年シーズンだけが特異だったということになります。




いつか過去の記録を振り返って、




「何だこの2016年の600与四死球に60暴投って?」


「この1年だけ◯◯さんが1軍の投手コーチだった年だよ」


「あぁ、、、納得」




なんて笑い話になりますように(白目