9/10 vsソフトバンク 長打の破壊力!
西 110 210 002 7
ソ 001 001 000 2
「今日の殊勲は炭谷選手です!」
・ウルフ投手
中5日 6回 90球
8安打 1四球 3三振
2失点
シュート 60球 (67%)
カーブ 15球 (17%)
カットボール 10球 (11%)
チェンジアップ 5球 (5%)
(※ツーシームもシュートに含めています)
1軍登板3試合目。
そろそろ完全には疲労が抜けきらない中での登板になってくる頃なのでしょうし、中5日の影響もあったのでしょう。
今日は前回、前々回のように丹念に低めに球を集めるピッチングにはなりませんでした。
所々で球が浮き、被安打もフライアウトも増えて、取ったアウト18のうちゴロアウトが8つと減少。
(前回16アウト中12、前々回18アウト中12)
4回以外は毎回ヒットを打たれてランナーを背負うピッチングでした。
大きかったのは3回裏。
1死からど真ん中のツーシームをライトスタンドに運ばれて1点差に詰め寄られ、更に2死からヒット、ヒット、四球で満塁から明石選手に投げたツーシームは再びど真ん中。
これがレフト正面のライナー。
他にも捉えられた当たりが野手の正面で助かった場面もありましたが、これほど助かったものはありませんでした。
もしここで走者一掃でもされていたら試合の流れはまったく違うものになっていたでしょう。
以後の4回5回は味方がリードを広げてくれる中でソフトバンク打線のボール打ちにも助けられて無失点。
6回は真ん中高めのツーシームをタイムリー打たれるも最後は走塁死で18個のアウトまで取り切りました。
ソフトバンクの焦りを所々に感じますが、炭谷選手がウルフ投手の状態を鑑みていつもより早い打線2順目の上位にのみチェンジアップを混ぜ、点差が開いてからはツーシーム行くぞの構えからカーブを連投させたりと球が浮き気味のウルフ投手を保たせる工夫も光りましたね。
球数は90と、ここ3試合とも85〜90球に収めて概ね6回まで投げられているのは四球の少なさが最大の理由。
これはスタミナ不足を補うと同時に、1イニングにおける複数失点の可能性を少なくする最大の効果も見込めて、3連勝という表面的な数字以上に価値があるとも言えます。
これで来シーズンの契約は完全に手中に収めたんじゃないでしょうか?
・武隈投手
7回から登板。
疲労困憊。
ストレートは走らず、何とかチェンジアップを低めに投げての苦心の投球。
一昨日藤原投手の代わりを務めて41球投げてから中1日ではそれも当たり前。
個人的には明日の日曜日に何とか投げられるかどうかと思っていたら、まさかの今日の登板ですからね・・・相変わらず無茶苦茶です。
・大石投手
7回2死1、2塁から登板。
内川選手がフォークのワンバウンドに手を出してくれたのはしっかり腕が振れているからでしょう。
・牧田投手
8回に登板。
流石に相手打者に手も足も出させない程の状態ではなくなってきた感じです。
ストレートは130キロに届かなくなり、捉えられた当たりも増えてきました。
あれだけ酷使されれば当たり前ですね。
・野田投手
点差が開いたので増田投手の代わりに登板。
持ち味のインコースとアウトコースにしっかり投げ分けるピッチングで三者凡退。
・勝負を分けた4回
4回は両軍とも下位打線対決。
ここでライオンズは四球、四球からアンパイ(失礼)炭谷選手がタイムリーツーベースで2点取って3点差とした一方、4回裏のソフトバンクは三者凡退。
3回裏、ウルフ投手が2死満塁から投げたど真ん中が野手の正面の当たりだった流れからの4回だったこともあって、試合の流れを決定つけたイニングになりました。
千賀投手は初回、2回とも失点して3回にこれ以上点はやれんと力を入れてライオンズのクリーンアップを三者連続三振。
しかし4回は先頭の栗山選手を抑えてから下位へと向かう所謂力の抜きどころとなる中で、でも打席には第1打席で打たれてる山川選手と、どこまで力を入れてどこまで力を抜くのかのバランスが取れなかった中でのことだったように感じます。
それとシーズン通して投げてきた疲労と、前回登板で130球以上に投げていた影響もありましたかね。
ともかく炭谷選手の放った2点タイムリーツーベースがソフトバンクを思い切りガッカリさせたのは間違いありません。
・打線
ライオンズ、ソフトバンクともヒットは同じ10本。
でも点差は5点と開きました。
ライオンズは9イニング中5イニングで得点。
1回 タイムリーツーベースヒット
2回 ソロホームラン
4回 タイムリーツーベースヒット
5回 ツーベースヒットからのタイムリー
9回 ツーランホームラン
すべて長打絡み。
これぞライオンズ野球。
対してライオンズ投手陣がソフトバンク打線にに打たれた10安打のうち長打は僅かに1本でホームランなし。
柳田選手が離脱して外国人大砲もおらず、1シーズンに30本以上打てる所謂ホームラン打者が1人もいないのは大きいですね。
こうなると狭いヤフオクドームはむしろライオンズの庭かも??
・山川選手の第1打席
昨日の第1打席で関谷投手から打ったホームランは外角チェンジアップからインハイストレートで追い込まれ、最後に再びアウトローにチェンジアップ・・・が落ちずに真ん中低めのストライクゾーンに行ったところを山川選手が逃しませんでした。
つまり、しっかりインコースに投げて山川選手用の配球をしてきた投手を打ってのもの。
一方、一昨日の石川投手から打ったタイムリーや今日の千賀投手から打ったソロホームランも1打席目でしたが、内容は「対策なんか取ってられるかよ」とばかりの投球から打ったもの。
この辺りは一流投手故のプライドなんでしょうか?(笑
ともかく山川選手は右方向に強い当たりを打てているのが素晴らしいです。
球種を絞って打ちに行けているのも良いですね。
この手の選手は主軸に置くとあまり意味がないですが、下位に置くと相手投手にとっては息を抜きたいところで抜けなくなって良い効果が出ます。
・金子選手
良い当たりもありましたが5タコ。
他の打者が頑張っているので目立ちませんが、まだこのまま1番で起用するのでしょうか?
ギリギリ守ってきた2割7分を割ってしまって明日球速のない摂津投手から打てないと戻すのが苦しくなりそうですが・・・
今日は快勝の一言。
ソフトバンク相手にこんな試合が出来るとひじょ〜に気持ち良いですね!
明日は佐野投手。
課題の立ち上がりさえ凌げばそれなりのイニング投げられるのでは?
是非明日勝ち切って今週の勝ち越しを決めて2連休に入りましょう!
あ、一つ言い忘れていました。
広島さん、おめでとうございます。
やっぱり長打の破壊力はすごいです。
広島さんと同じ強みをライオンズは持っているんですから、来シーズンこそは・・・