ライオンズクロニック

外野で垂れる能書き

9/23 vsソフトバンク 必然の結果



ソ 002 300 300 8
西 000 000 000 0



「使い慣れた道具じゃないといざの時に役に立ちません」



・菊池投手
中5日 6回1/3 143球
10安打 4四球 6三振
7失点


ストレート 84球 (59%)
スライダー 40球 (28%)
カーブ 16球 (11%)
チェンジアップ 3球 (2%)


・・・ということで、今日もまた菊池投手登板日にいつも書いていることを書くことになります。


全体の配球割合をみるとそこそこバランスよく見える・・・のはその通り。
でも実態は全然違います


4回までに投じた89球のうち、カーブはたったの6球。
チェンジアップはだだの1球も投げず、残りは83球すべてストレートとスライダー。
その割合93.3%・・・もうこればっか。


相手打線はこの2つだけ待っていればいいのですから、こんなに楽なことはありません。


3回は第1打席にオールストレートで四球だった今宮選手にそれまでのストレート過多の配球からストレート一本待ちされ、狙いすましたフルスイングで2ランを被弾。


4回は先頭の内川選手にせっかくカーブを2球投げてストライクを取れて、「お?3回までの反省がここから活きるか?」と思ったら、追い込んでからストレートをヒットにされると、再びストレートとスライダーだけピッチングに逆戻り。  


1死後ストレートもスライダーも狙われている感ありありの中で窮屈になって連続四球で満塁とすると、細川選手にスレート2球で追い込むも高めボール要求の釣り球をど真ん中に入れてしまってタイムリー。
更に2死から迎えた今宮選手の第3打席は「さっきストレート打ったんだから、今度はスライダーでしょ」な単純な読みが大的中。
これまた狙い澄ましたフルスイングでタイムリーツーベース。


あっという間の5失点。


そして・・・もうストレートとスライダーだけでは到底ソフトバンク打線は抑えきれない5回にようやく今日初めてチェンジアップを投げ、カーブを多投。
ここから変化球を多めになげたことでトータルの配球割合に落ち着いただけ、というお話でした。


めでたしめでたくもなし。



これまで意図的に避けてきたソフトバンク戦に登板したのは菊池投手が勝てる投手になったからの筈。


でも勝てるようになったのはカーブをマスターして緩急を活かしたピッチングが出来るようになったからであって、ストレートとスライダーだけに頼るピッチングは勝てるようになる前の・・・つまりソフトバンクから逃げなきゃいけなかった・・・菊池投手の姿。


ある意味では今日の結果は必然。


たぶん結構多くのライオンズファンはこの結果を予想していたんじゃないでしょうか?


お得意様の調子落ちロッテや消化試合でやる気のないBクラスチームならそれでも通用してきましたが、上位チームには到底通用しないということがこれではっきりしたんじゃないでしょうか。


さて、来シーズンはどうするんでしょう?
またソフトバンク戦は野上投手にお願いして逃げ回りましょうか?
それとも今日の敗戦から学んで緩急を武器に立ち向かうのか?


なんにせよソフトバンク戦に投げるのなら、他のチームとの試合でもカーブとチェンジアップをバランスよく投げて、常に磨いておかなければなりません。


普段使っていない刀を特別な戦いのときだけいきなり持ち出してきたって意味を成さないのですから。




・バッテリー
おそらく捕手が炭谷選手だったら、今日のような偏った配球割合にはならなかったでしょう。
野上投手が森選手とバッテリーを組んだ時は自分で配球を考えている部分が見えてよい傾向だと思いましたが、菊池投手が森選手と組んだ試合はみんなストレート過多のストレート&スライダーばかり。


まぁ菊池投手が自分が投げたい球(ストライクが取れる球)を投げているだけですけど、森選手ではそこに制御がかけられないのでしょう。


よくわかりませんが規定投球回数に拘って、中4日で今シーズン最終戦に投げるようです。
今日の反省を生かせるかどうか?
そこでも森選手と組んでまたストレート&スライダーばっかりなら、来シーズンは炭谷選手とのコンビに戻してほしいです。





・打線
前回対戦ほどではないですが、ソフトバンク先発の東浜投手は立ち上がりに甘い球もあったのに捉えきれず。


初回は2死満塁までいくも、森選手が打ってやるの気持ちを利用されて初球のアウトローシュートで注文通りの内野ゴロ。


2回は栗山選手が相手エラーで出塁するも、山川選手はストレート狙いを見透かされて全球変化球で三振、呉選手は一転ストレートをファールファールで追い込まれ、その反応から最後は森選手が打ち取らた シュートで注文通りのゲッツー。


2点をリードされた3回は金子選手が四球で出塁するも刺されてしまい、2死から浅村選手のツーベースでチャンスを作りメヒア選手の2球目は続けたストレートがど真ん中!
・・・なのに中途半端にバットを出してセカンドゴロ。


これを同点ツーランにできていたらまた試合展開も変わっていたかもしれませんが、直後に5点差にされてしまい・・・




・ソフトバンク細川捕手
この前見た時は読みが鈍ったなぁと思いましたが、まだ全然第一線にいることを思い知らされました。
でもライオンズの若手にそんなに本気になって抑えに来なくてもいいじゃないですか(無理な注文)







今日の試合はいろいろと楽しみにしてたんですが・・・


せめて菊池投手が今日を機に緩急なくして未来なしと気づいてくれれば・・・