得失点差に見る20年の月日
オフの間はボチボチ更新で今シーズンを振り返ったりしてみようと思います。
先ずはここからということで、得失点差。
まだパリーグの全日程が終わったわけじゃないのですが、まぁここから極端に大きく変わることもないだろうと思うので現時点の数字をそのまま使います。
以下はパリーグ各球団の得失点差
日 616得点 466失点 (+150)
ソ 629得点 470失点 (+159)
ロ 571得点 576失点 (-5)
西 619得点 618失点 (+1)
楽 514得点 632失点 (-118)
オ 496得点 617失点 (-121)
何かで計ったようにクッキリと別れていて、上位2チームと中堅2チーム、そして下位2チームとで完全に分離したシーズンでした。
1位2位が僅差で競り合い、そこからとぉーく離れて3位4位が僅差で競り合い、更にそこからとぉーく離れて5位6位が競り合う。
得失点差から考えれば、ゲーム差も当然にしてその構図が成り立っている筈です。
ではそのゲーム差は、というと
日 −
ソ 2.0
ロ 15
西 7.5
楽 2
オ 4
優勝した日本ハムと2位ソフトバンクは2ゲーム差で、そこから3位ロッテとは15ゲームもの差。
そして5位楽天と最下位オリックスは4ゲーム差で、楽天と3位ロッテとは9.5ゲーム差。
ライオンズを抜かしてみると、得失点の差から見た構図がそのまま成立しています。
しかしライオンズはというと・・・
大差をつけている筈の5位楽天と2ゲーム差で、僅差の筈の3位ロッテとは7.5ゲーム差。
ライオンズの得点数にも、失点数にも色々と言いたいことはありますが(それはまた別の機会に)、それを別としてもライオンズの得失点差の水準は少なくとも最低限Aクラス争いはしていないといけないものでした。
しかし実際は得失点差で同水準の3位ロッテに突き放され、ライオンズより119もマイナスの楽天と競り合ったわけで、これはあまりにも酷く、パリーグの中でライオンズだけが極端に得失点差に見合った成績を残せなかった形になっています。
言ってしまえば勝負弱く、無駄打ちが多い。
印象としては先発投手が早々に崩れて追い上げたもののあと一歩及ばずに敗れた試合、苦手投手に成す術なく手玉に取られた試合、一定のレベルを下回る投手の時にはみんなで気持ちよーく打って大勝・・・そんな試合が多かったです。
監督は?ベッドコーチは?戦略担当コーチは?バッテリーコーチは?打撃コーチは?
今シーズンも監督、各コーチの顔が、仕事ぶりが、何ら見えませんでしたし、1試合に1試合においてもシーズンを通しても戦略がなく、組織的に戦えず、選手みんなが自分勝手な、自分の成績にしか興味のない子供っぽいチームであれば当然勝負強いチームになんかなれません。
得失点差+1のライオンズが−118の楽天と3位から遠く離れた4位をかけて競った事実は重いです。
思えばライオンズ黄金期においてはお客さん的な存在で、組織的な野球とは疎遠だったのか日本ハムでした。
でも今や立場が完全に逆転。
ライオンズ黄金期の終焉から約20年。
あの時の日本ハムが今の組織になるまでにそれだけの時間を要したのだとすると、今のライオンズが今の日本ハムのようになるまでに、やはりそれだけの時間が必要になるんでしょうか?