岸投手を攻略せよ!
ライオンズの天敵、というと真っ先に思い浮かぶのがソフトバンクの武田投手とロッテの石川投手です。
武田投手からは今シーズンようやく初勝利を挙げたものの、勝ったのは武田投手がカーブでまったくストライクが取れず、フォークはまったく落ちずの状態でストレートだけ待っていればよかった8月16日の試合だけ。
結局今シーズン5試合対戦して1勝4敗で3つの負け越し。
同様に今シーズンは石川投手からルーキーイヤー以来の勝利を挙げましたが、結局1勝4敗で3つの負け越し。
勝ったのは石川投手自身が「自分の状態が悪すぎた」と語った立ち上がりから疲労困憊だった8月19日の試合だけ。
つまり、夏場の一番ヘバる時期に一つ勝ったけど、普通以上の状態では一度も勝てなかったということ。
ついでにもう一人天敵を挙げておきましょう。
武田投手とか石川投手のように報道で何連敗とかあまり出ませんので目立ちませんが、オリックスのディクソン投手もライオンズの天敵の一人です。
今シーズンは0勝4敗。
昨シーズンは2勝2敗でしたが、対戦防御率は1点台前半に抑えられていて、ライオンズが勝った2試合もディクソン投手には7回1失点に抑えられています。
その時のライオンズの先発は2試合とも牧田投手であり、牧田投手が素晴らしいピッチングで投げ勝っただけで、ライオンズ打線がディクソン投手を打ち崩したなんて到底言えません。
その上での今シーズンの対戦成績であり、武田投手や石川投手同様にディクソン投手に対しても、「昨シーズンに続いて今シーズンも」何の有効な対策も打てずに抑えられ続けたわけです。
ライオンズの今シーズンの借金は12。
うち10がこの3人からのもの・・・と捉えると、苦手投手から3つも4つも借金を作ることの意味、しかもそれが複数いることの影響の大きさがわかります。
勿論各チームにそれぞれ苦手な投手というのはいるのでしょうし、そういう存在が出来るのはある程度仕方ないのかもしれませんが、特定の投手ではなく、特定のタイプが一貫して苦手となるとこれは看過できません。
ではこの3人に共通することって何があるんでしょうか?
今シーズンMAXストレート球速
武田投手 150キロ
石川投手 152キロ
ディクソン投手 150キロ
今シーズン球種割合
武田投手
ストレート50%、カーブ27%、スライダー18%、フォーク3%、チェンジアップ2%
石川投手
ストレート54%、シンカー23%、カーブ16%、スライダー8%
ディクソン投手
ストレート46%(昨シーズン51%)、カーブ43%、スライダー6%、チェンジアップ5%
フルパワーのストレートは150キロに到達し、ストレート割合が概ね半分の本格派右腕で、ストレートと同じ腕の振りから大きく縦に割れるカーブが投げられて、そのカーブが主要球種となっている・・・
・・・あれ?身近にこんな投手いませんでしたっけ?
って、標題に名前出しちゃってますのでもったいぶっても意味ないですね(笑
以下は岸投手の数値です。
今シーズンMAXストレート球速
150キロ
今シーズン球種割合
ストレート51%、スライダー18%、チェンジアップ17%、カーブ14%
フルパワーのストレートは150キロに到達し、ストレート割合が概ね半分の本格派右腕で、ストレートと同じ腕の振りから大きく縦に割れるカーブが投げられて、そのカーブが主要球種となっている・・・
そう、岸投手はまさにライオンズが苦手とするタイプの投手そのものです。
今シーズンまでの苦手に対して来シーズンも何の対策もなく苦手のままにしておいたら、ソフトバンク、ロッテ、オリックスに加えて楽天にも天敵誕生です。
今シーズンのように天敵一人に借金3を作ったら、×4人で天敵だけで借金12
もう来た球をただ打つ野球をこのままやっていては絶対にいけません!
策を講じて組織的かつ戦略的に戦わなくてはなりません!!
岸投手にカモられてはなりません!!!
そしてこう考えることが出来ます。
もしライオンズが策を講じて岸投手を戦略的に攻略できるのであれば、その策は同タイプの他の天敵3投手攻略にも通ずるのでは?
ではその対策とはどんなものか?
なんか長くなりそうなので一旦ここで切ります。
続きは次回。