ライオンズクロニック

外野で垂れる能書き

ノーコン王は俺だ

俺だ、と書いておいてチームの話ですけどね(汗



2016年シーズン

チーム別の与四死球ランキング


与四死球合計、(四球+死球)


ソ 445 (401+44)

ロ 471 (428+43)

日 503 (455+48)

楽 511 (452+59)

オ 556 (521+35)

西 600 (524+76)


ライオンズだけ突出していて、600に到達。



2015年シーズン

ソ 478 (427+51)

ロ 482 (428+54)

楽 505 (456+49)

日 529 (471+58)

オ 526 (476+50)

西 557 (487+70)



ということで2年連続ぶっちぎりの最多与四死球というとっても嬉しくないタイトル獲得です。


うんざりするので細かい数字は挙げませんが、実は3年連続だったりもします。


3年連続Bクラスで、3年連続最多与四死球。


無駄な四死球が増えればそれだけ無駄な失点が増える可能性も高まるわけで、それなりに因果関係もあるのでしょう。


また、デッドボールは2年連続70台。

他チームは2年連続60台すらもないので、ライオンズが人一倍、というかチーム一倍当てているわけです。


ここ数年炭谷選手のインコース攻めが減った印象がある裏には「こいつらどうせ投げきれないだろ?」という諦観があるように思えましたが、こういう数字をみるとその仮説もあながち間違いではないのかもしれません。



一方、3年連続の前にあたる2013年シーズンはリーグ2位の少なさでした。


2013年シーズンの主力先発投手

(投球イニング数の多い順)

岸投手、牧田投手、十亀投手、野上投手、菊池投手、涌井投手


投げるイニングが長くなれば必然的に四死球は増えるわけで、当然主力先発投手の与四死球数が最も大きな影響力を持ってきます。


現在ではここから涌井投手がいなくなっていますが、この年の涌井投手は実際には登板の半分以上がリリーフであることを鑑みると、主力先発投手の顔ぶれはあまり変わっていないことが分かります。


つまり、コントロールの良い投手が抜けていなくなり、コントロールの悪い投手ばっかりになったわけではなく、各投手がそのパフォーマンスを発揮できなかったわけです。


次に主力先発各投手の与四死球率(※)を2013年シーズン→生涯成績→今シーズンの順で並べてみます。


(※)与四死球率(投手が1試合(9イニング)完投したと仮定した場合の平均与四球数)


(2013年→生涯→2016年)

岸 投 手( 1.92→2.60→2.56)

牧田投手(2.66→2.80→3.23)

十亀投手(2.96→3.68→5.07)

野上投手(2.96→3.45→4.04)

菊池投手(3.92→4.02→4.34)



2013年は流石にリーグ2位の少なさだけあって皆素晴らしい好成績。

しかし今シーズンは岸投手一人だけが生涯の値を僅かに下回っていますが、他の投手は生涯より悪く、その乖離が大きい。


しかも今シーズンは牧田投手はリリーフで、主力先発としてはここに今シーズンが2年目とルーキーイヤーの高橋光成投手と多和田投手が加わっていて、与四死球率はそれぞれ4.27と4.41。

更に5.60のバンヘッケン投手に5.52のポーリーノ投手・・・


そりゃあノーコンチャンピオンにもなりますね。



原因は何でしょう?

とてもじゃないけど一つに絞れるものでもないのでしょうけど・・・



2015年シーズン→2016シーズン

月別1試合平均の四死球数

4月 3.28→4.32

5月 4.67→4.17

6月 3.09→4.30

7月 4.33→3.91

8月 4.19→4.68

9月 3.68→4.14


2015年シーズンは濃淡がはっきりしているのに対して、今シーズンは7月に辛うじて4個を割りましたが、あとは全部の月で4以上。

(今シーズン、ソフトバンクは一番悪かった月でも1試合平均3.38個)


つまり今シーズン、ライオンズはシーズン通してずーっと一貫してノーコンチームだったということ。




シーズン通してずーっと影響するものって何でしょう?




起用法、指導方針、あとは・・・本拠地のマウンド?



まずは起用法。


成る程、今シーズンの投手コーチには投手を良い状態で投げさせる、良いコンディションを保とうとする発想が皆無でした。


コンディションが悪い→球が走らない球威がないキレがない→だから必要以上にコーナーを突きたがる→ボールが増える


上に名前が挙がっているところだけでも、牧田投手を酷使し、不調の十亀投手を延々とローテーションに入れて回し続け、休みなしで疲労困憊に陥るまで野上投手を投げさせ、髙橋光成投手についてはもう言うまでもなく・・・


と、良い状態で投げさせる意識皆無の事例ばかり挙がります。


実はポーリーノ投手もシーズントータルの与四死球率は5.52でしたが、「壊れてしまった」8月を除くと3.60だったりします。


もう限界なのに引っ張りまくり、内容に対して成績が伴わない中で精神的に追い込まれて8月には壊れてしまいましたが・・・



次に指導方針。

これについては、実際にどんな考え方に基づいて、どんな指導が、どんな練習が、行われてきたのかは分かりませんので具体的には何も言えません。


しかし先程の投手別与四死球率で、投手として既に完成されている岸投手を除くと皆軒並み悪い数値であったことと、濃淡なく一貫してノーコンシーズン出会ったことを鑑みると、指導方針の間違いが影響した?

と言いたくもなります。



そして、本拠地のマウンド。


1試合平均の与四死球数

シーズントータル→西武プリンスドーム

2015年 3.90 3.72

2016年 4.20 4.39


2015年は同じリーグワースト与四死球数でもシーズン平均の値よりもホームの西武プリンスドームでの値の方がまだ1試合平均の与四死球が少なかったのに、今シーズンは本拠地での値が全体の足を引っ張っている・・・


もともと低かったマウンドがより低くなったと言われる今シーズンの西武プリンスドームのマウンドの投げ難くさが影響した・・・


・・・と、流石に単にこの数字だけを持ってそう結論付けるのはあまりに強引というか、こじつけですね(汗



一応9月の終わりくらいだったか、低くて柔らかいマウンドが特徴の西武プリンスドームのマウンドが外国人投手に合わないので改修する・・・かも?という報道があったのを記憶してますが、来シーズンはエース的立場となる菊池投手を中心とした辺りが投げやすいマウンドにすべきだと思います。





あとは・・・何でしょう?


単細胞なのであまり思いつきません(汗



まぁライオンズ首脳陣は素人に言われるまでもなく多すぎる四死球に対して問題意識は当然持っているでしょうから、来シーズンの4年連続ノーコンチャンピオンの回避は当然としても、せめて総四死球数で500を切れ・・・とまでは求めませんが、500〜510くらいの範囲内に収まる程度には改善して貰いたいところです。