ライオンズクロニック

外野で垂れる能書き

4/7 vsソフトバンク  とりあえずシュートまではいった

ソフトバンク
030 001 000   4


ライオンズ
000 110 000   2



○菊池投手
中6日 7回112球
5安打2四球4三振
4失点(自責点2)


ストレート     61球    54.5%
スライダー     36球    32.1%
カーブ         8球      7.1%
フォーク        5球      4.5%
チェンジアップ     2球      1.8%


ストレートとスライダーが合計86.6%
もう少しカーブとフォークを混ぜても良かったとは思いますが、一時期のストレートとスライダーで95%超なんて極端な配球にはならず、一応お試しでチェンジアップも2球投げてある程度主要2球種以外の球も相手打者に意識させるピッチングでした。


2回と6回の内川選手の2被弾はある程度仕方ありません。
2回の1発目はちょっと甘かったですが、6回の2発目は技ありで相手が一枚上手でした。


今日はソフトバンクの1、2番を完全に封じてクリーンアップの前に一人のランナーも許さず、被弾をソロに留め、味方のタイムリーエラーがなければ失点はソロ2発による2点だけ。


反省すべきとしたら2回に内川選手にソロを打たれた後のデスパイネ選手へのストレートの四球。
菊池投手の場合は攻めていった結果としてならばある程度仕方がありませんが、これは明らかに置きに行っての四球であり、結果的には四球で出したデスパイネ選手がホームに返ってきてしまいました。


ちょっと勿体なかったです。


4失点で負け投手ですので満額回答とはいきません。
ですが、ソフトバンク打線相手でも緩急を取り入れていけば3回り目にはもう攻め手なしなんて状態にはならず、まだ十分に抑える手立てを持てる感触はある程度掴めたんじゃないでしょうか。





○配球が雑
今日の痛恨は2回の1死1、2塁から「よし!ゲッツー!」のファーストゴロをメヒア選手がタイムリーエラー・・・も確かにそうですが、それ以上に痛恨だったのがその直後に3点目を奪われたシーンです。


内川選手のソロの後、メヒア選手のタイムリーエラーで2点眼を失い、更に1死1,3塁で打席には打率1割台の上林選手という場面。


これ以上の失点は絶対に許されない状況であり、三振を奪いに行く場面です。


配球表。

(Sportnaviさんから)



初球アウトローのフォークボールをバットを投げだすようなスイングで空振り。


俊足の上林選手は何とかバットに当ててゴロを転がすことで1点をもぎ取ろうとしているのは明らか。


2球目アウトロースライダーは外角に外れてボール。


3球目アウトローストレートは空振り。


そして4球目はまたしてもアウトローのスライダー。


この1球だけを見ればアウトローの難しい球であり、見逃せばたぶんボール球です。


しかし目線がほとんど動かない4球連続ほぼ同じコースの同じ高さでは相手も目が慣れますし、その中でも一番ストライクゾーンに近い球が4球目に行けば、それは最初からクリーンヒットなど求めていない上林選手からすれば最も目的を果たしやすい球となる筈です。


もし2死ランナーなしであれば外角の出し入れだけでも、あるいは多少勝負を急いでも問題ありませんが、これ以上1点も与えたくない場面の配球と考えると、あまりに雑と形容するしかありません。


もし1球でもインコースのボール球なり高め釣り球なりを見せて目線を動かしておけばもっと違う結果になった可能性が高いですし、仮に失点したとしても打つべき手を打った上での結果として仕方ないと諦めもつきましたが・・・


先日は多和田投手がランナー3塁で初球をあっさりと犠牲フライ打たれていましたが、これらは勝負弱いという一言では簡単に片づけられないものがあります。


炭谷選手は良い捕手です。


個人的には高く評価しています。


ですが所々でこういう雑さがどうしても顔を出します。


これはもう彼の傾向的限界として諦めるしかないのか・・・






○シュートまで行った
前の試合に続いて秋山選手、源田選手の1、2番。
2人とも2安打を放ち、今シーズン初めて1、2番での4出塁以上の試合となりました。


これにより3番浅村選手の4打席中3打席がランナーを置いての打席となり、うち2打席はスコアリングポジション。


しかし今日はクリーンアップに6番打者のメヒア選手まで加えた4人で12打数2安打1打点と、チャンスで主軸が打てずに2得点どまり。


なかなか噛み合いませんが、クリーンアップにチャンスで打席が沢山回る形こそが本来あるべき点を取る形です。


サッカーで言うなれば、パスをつないでフォワードがシュートを打つ形をたくさん作ることと同じです。


これまでの試合ではその「フォワードがシュートを打つ」ところにまでなかなか到達しませんでしたが、今日はようやくその形になったことは評価してよいかと思います。




○紙一重
8回裏1死満塁で浅村選手。
ソフトバンクが今シーズンのセットアッパーに据えたい岩嵜投手との対決。


9球粘った末の外角高めストレートを空振り三振。


5球目のインコースフォークボールはうまく腕をたたんで三塁線抜けた!という鋭い当たりでしたが、僅かにファール。


残念な結果でしたが非常に見応えのある良い勝負でした。




○それを仕留めるのが4番の仕事
更に2死満塁で中村選手。
初球の外角高めに浮いて入ったフォーク


・・・を打ち損じてセカンドフライ。


くはー







今日のソフトバンク先発の和田投手はそれほど良い出来ではなく、6回はライオンズ上位打線の3回り目で「これなら行けるぞ!」と思っていたら球数67球で降板。
どうやら肘に張りを感じたかららしいですが、これにより結果的にソフトバンクの継投が嵌って交わされる結果に・・・


ちょっと運もありませんでした。


しかし岩嵜投手に31球投げさせましたし、五十嵐投手は今日で2連投。
多少は明日の継投の選択肢は狭まったはず。


何とかして明日こそ今シーズンホーム初勝利を・・・