素晴らしい投手陣と物足りない攻撃陣
昨日までのロッテ戦を終えて、一応対戦カードが一巡しました。
チーム成績は
12試合7勝5敗 貯金2
○投手陣
ここまでのトータル防御率は2.55
先発防御率 3.03
救援防御率 1.56
極めて優秀。
先発投手陣では多和田投手以外は皆結果を出していますし、先発投手陣の頑張りにより救援投手陣の負担イニング数が少なくしていることが救援防御率を押し下げている要素も多分にありますので、先発と救援のどちらがではなく、両方とも素晴らしい成績を残しているといえます。
まぁライオンズは楽天と並んで最も消化試合数が少ないのでこれまで先発6番手を1度も投げさせる必要がなく、かつ5番手も1度投げただけという必然的に良い数字が出る条件が背景にあるんですけどね。
今週もまだ週5試合の日程ですが、来週からは週6試合が入ってきますので、そこで十亀投手が入って来れるかどうか、そして今の先発投手陣の体調管理の問題と、ただ一人結果が出ていない多和田投手がどうなっていくかなど、これから首脳陣の本当の仕事がはじまります。
○打撃陣
打率 .265
得点 53
HR 10
一見まずまずに見えますがこれだと中身が見えないので以下違った角度から。
○1,2番
1番打者の出塁率 .357
2番打者の出塁率 .241
昨日のボーナスデーによる「補正」が入ってもこの程度でははっきりと物足りません。
浅村選手 打率.434 11打点 2HR OPS1.077
中村選手 打率.333 10打点 3HR OPS1.037
メヒア選手 打率.326 9打点 3HR OPS1.034
と、主軸の3人が素晴らしく好調ですが、1,2番打者の出塁率の低さが影響して現状では1,2番の得点(13)よりも3,4番の得点(18)が多くなっています。
1,2番打者がたくさん出塁してクリーンアップが返すことで、1,2番打者の得点とクリーンアップの打点が伸びるのが本来の形。
今後この形をどうやって作っていくかを再考する必要があり、個人的な希望とすれば打てる選手を固めて置く打順を組みたいところですが・・・
秋山選手、浅村選手、中村選手、メヒア選手、栗山選手、山川選手・・・
・・・なんて素人個人の妄想が実現しないのは知ってますww
○外野手
レフト 打率.098 出塁率.156 OPS.302
センター 打率.239 出塁率.357 OPS.640
ライト 打率.171 出塁率.239 OPS.410
センター(秋山選手)の出塁率だけがまあまあ見られる数字ですがあとははっきりと壊滅状態・・・
・・・というか、平たく言ってしまうと主軸3人以外はみんなろくに打てていないんですけどね。
外野手候補の一人であった金子選手が怪我をして、栗山選手のDH起用が増えたこともあって、メイン起用が田代選手、斎藤選手、木村文選手という過去実績がほとんどない選手になっていますのである意味では別に驚きのない数字ですけど・・・
金子選手が復帰したとしても昨年ベースではOPS.700に届かないし、栗山選手もフルではレフトを守れない・・・となると、オフの間にも書いてきましたが森選手が捕手起用である以上は外野手の補強は急務です。
今はまだ開幕して間もないので主軸とまともに勝負してくれています(そうじゃなくなったらプロ野球はますますつまらなくなってしまう)が、これからシーズンが深まっていくと主軸との勝負を避けて、アウトを取りやすいところから取る傾向は強くなっていきます。
また主軸3人の調子が落ちてきたときに、それ以外が調子に関係なくそもそも打てない選手だらけではチーム全体が低調になってしまいます。
それを補完する打てる選手の準備はやはり急務。
○エラー数
ここまで12試合で3失策
素晴らしい!
ですが、ライオンズは昨シーズンの8月時点で既にエラーの少ないチームになっていますので、今シーズンになって監督が代わったから劇的にエラー数が減ったわけではないことだけは認識しておく必要はあるかと。
○源田選手
開幕から全試合出場。
昨日のボーナスゲームで大幅補正が入って
打率 .239
出塁率 .265
これでも出塁率があまりにも悪すぎます。
一方の守備は安定していて素晴らしく、ヒット一本分のプレーも何度もありました。
その辺りを鑑みた上での割引を考慮しても、出塁率が3割は超えてこないと・・・
打撃面の弱点ははっきり出てしまっていますが、対戦するのはそこに投げ切れる投手ばかりでもありません。
昨日はじめて四球による出塁がありましたが、今後もう少し四球を選べるようになれば出塁率も自然と上がってくると思います。
○山川選手
開幕から1軍帯同。
ようやく起用されたのが4月5日。
そしてその次が4月14日。
2軍の試合にも出場できていませんので、実戦感覚や試合勘なんか何もない中で試合に出ている状態に近かったでしょう。
14日からのロッテ戦は3試合とも出場して、4試合トータルの成績は
打率 .200
出塁率 .467
少ない打席数の中で四球を4つ選んでいることが効いて、出塁率だけで言えば実はチームナンバーワンだったりします。
強引なスイングも目立ちますが、追い込まれてからは考え方を変えていることが伺えますね。
山川選手は主軸以外での打てる候補筆頭。
守備位置が限られるのでファーストとDHが混みまくりですが、何とか彼が主軸の後ろを打てるようになってくれたら・・・
明日からは好調楽天との2連戦。
楽天は辛島投手と則本投手、ライオンズは高橋光成投手と多和田投手でしょう。
楽天打線に対して炭谷選手がどんな対策をしてくるか、また多和田投手がどれくらい立て直してくるか・・・ってなんだかまた天気が微妙ですが(汗