ライオンズクロニック

外野で垂れる能書き

栗山監督と田辺監督

月曜日の日本ハム戦。

栗山監督は7回裏、2点差にまで追い上げて尚2死1、2塁のチャンスで、不振の4番中田選手に代えて代打・矢野選手を起用しました。


中田選手は6月に入って74打数13安打、打率.176

前日までの直近5試合では19打数2安打、打率.105


日本ハムファンの友人に言わせれば、これまでどんなに不調でも絶対に代えなかった中での「歴史的代打」らしいのですが、それを加味した上でもここぞの場面で4番に代打を出せる栗山監督が羨ましく思えました。


もし同じ場面、


この試合を勝たないと上位から脱落してしまう、そんな試合の、ここで点を取らないと試合を落とす最後のチャンスとも言える場面。


打順は絶不調の中村剛也選手。


田辺監督は代打を出せたでしょうか?


4月の満塁弾後、4カード12試合で46打数2安打、打率.043の浅村選手を使い続けた田辺監督ですから、答えは考えるまでないと思います。



監督の仕事って何でしょうね?


これには多様な解答があるのかもしれません。


でも、


個人的には2軍も含めた自チーム各選手の状態や特徴を把握することは勿論、対戦相手となるチームの強み弱み、傾向、癖、相性、といったものを分析して作戦や選手起用に活かすことで『チームを勝たせる』こと。


これ以外にないと思います。


選手を信じる、と言えば聞こえは良いかもしれませんが、選手を信じて金科玉条の如く延々と同じ起用を繰り返すのは、監督個人の好みにチーム組織の勝ち負けまで振り回していることになります。


勿論ある程度はそういう部分も必要とは思います。ですが「それだけ」になってしまっては監督としての責務放棄と同義でしょう。



一人で貯金10を稼ぐダルビッシュ投手が抜けた年に監督なり、その年に日本ハムを優勝させた・・・それも前任の梨田監督時代にはローテーションにも入れて貰えなかった吉川投手に目をつけ、その気にさせて貯金10の穴を完全に埋めた栗山監督と、我らが地蔵・田辺監督を比べても仕方がないのは分かっています。


田辺監督下で既に3シーズン目に入って今更急に監督としての仕事をし始めるという期待なんか小指の爪ほども無いのも分かっています。


でも、それでも、





羨ましい・・・





と思ってしまった象徴的なシーンでした。


ライオンズはこれで3年連続Bクラスですから、来季は監督交代は間違いないところでしょう。


次の誰か、は、既定路線ではない何かを期待したいのですが・・・