ライオンズクロニック

外野で垂れる能書き

象徴は中4日

ライオンズは


86試合 35勝49敗2分


借金14


という前半戦でした。

(まぁ前半戦と言ってももうシーズンの6割は消化してしまっているんですけど)


個々の選手以上に、どうしても采配に納得がいかない前半戦で、今日はそのうちの投手起用の振り返りです。



一言で言うと、「選手をなるべくフレッシュな状態に保つ」という意識はどこにもありませんでした。


その象徴がシーズン序盤の4月に岸投手を中4日で登板させて故障させた采配であり、牧田投手を酷使して故障させた采配です。


野球は4割負けても優勝できる珍しいスポーツであり、逆を言えば優勝するチームでも4割は負けるのです。(ソフトバンクは3割かもしれませんけど)


となると、どうやって勝つかと同時に、その表裏一体としてどうやって負けるかをマネジメントする必要があります。


同じ投手を3週続けて先発させて疲れが見えたら、4週目を飛ばしてリフレッシュさせた後、5週目に復帰させる。


そうすれば、4週目は落としたとしても5週目以降は勝つ可能性が高くなるのに、延々と疲労が残って状態が悪いままの投手を投げさせ続けるから4週目以降もずっと勝てない状態が続いてしまうのです。


この4週目こそがマネジメント上の負け試合であり、4週目を2軍の投手にチャンスを与えて負け試合(実際に負けるかどうかは別として)にした上での5週目以降が勝つ為のマネジメントです。



高橋光成投手はこの典型で、


5/26 vs楽 9.0回 0失点 勝ち投手

6/02 vs横 9.0回 1失点 勝ち投手


の連続完投がピーク。以降は


6/08 vs読 7.0回 6失点 負け投手

6/15 vs広 5.0回 2失点 勝敗つかず

6/24 vsロ 5.2回 7失点 負け投手

7/01 vs楽 5.1回 3失点 負け投手

7/07 vsロ 7.0回 3失点 負け投手

7/13 vs楽 5.0回 3失点 負け投手


読売戦のあとは審判のストライクゾーンがやたら広くてロッテ打線が異常に早打ちだった特異な7/7は7回までもちましたが、あとはみんな6回持たず。


勿論失点、敗戦は今シーズンのエラーの多さが影響している部分も多分にあります(打撃面は明日書きます)が、エラーが悉く失点、敗戦に繋がったのは、状態の悪さ故にエラーが出ても踏ん張れない要素も強く含んでいると思います。


せめて広島戦の後に、遅くとも6/24のロッテ戦後に1回登板を飛ばしてリフレッシュさせておけば、再びポテンシャルを十分に発揮できる状態に戻って、7月全敗なんてことにはならなかった筈です。


そしてそういう「選手をフレッシュに保つ」意識と、どうやって負けるかのマネジメント意識あれば、岸投手も牧田投手も離脱することなく、前半戦を通してチームに貢献してくれた可能性も高く、その効果は今となっては計り知れません。



正直なところ、個人的にはこんな投手起用の中でも投手個々人は本当によく頑張ったと思います。


上に挙げた高橋光成投手は無茶な使われ方の中でも、結局一度も序盤で試合をぶち壊すことがありませんでしたし、それは様々に形を変えて他の投手も同様です。


それだけに、この個々人の頑張りの上に適切なマネジメントが加わっていたら・・・


・・・と思うと、本当に残念でなりません。



願わくば、潮崎コーチが前半戦の自分の投手起用を振り返り、例えばロッテや日本ハムといった他のチームの投手起用との違いを比較して、自分の無茶に気が付いて欲しいのですが・・・


でも潮崎コーチの采配や振る舞いを見てると、かなり短気ですし、コメントの諸所に強い自己正当性の主張が漂うので、期待は極めて薄そうです。