ライオンズクロニック

外野で垂れる能書き

捕手と打者の二刀流・・・は単なるどっちつかず

7月10日のオリックス戦以降、点差が開いた負け試合の終盤に森選手を捕手起用する試合が出てきています。


これ、何の意味があるのでしょうか?


現時点で森選手はプロ野球選手として、捕手の基礎がまだ出来ていません。


基礎工事が出来ていない土地の上に何を建てたところで、何の価値も生み出しません。


今の森選手が1軍でたまに2〜3イニング程度マスクを被ったところで、「これで今日は捨て試合だ」とばかりに他の選手の大振りを生み出すくらいなものでしょう。




森選手は今シーズンのキャンプでは捕手の練習優先で、シートバッティングにもロクに立ちませんでした。


それが影響して打率2割前半に低迷し、開幕から1ヶ月しないうちに2軍落ち。


当然です。キャンプでバット振ってないんですから。


打者としての調整をして、1軍に戻ってきたのが5月の終わり。


そこから7月10日の捕手起用が始まる前日までは


91打数33安打 打率.363

ホームラン4本


しかし捕手起用が始まった7月10日から昨日までは


21打率2安打 打率.095

ホームランゼロ



このすべてを捕手起用の所為にするつもりもありませんが、でも何の因果関係もないとも言い切れないでしょう。


今のまま1軍で隙間捕手をやっている限りは、捕手としても打者としても、そしてライトとしても中途半端な今の状態がずっと続いて行ってしまうのではないでしょうか?



打撃を見れば、彼には打者として天性の飛距離とセンスがあるのは明らかです。


それと同様に昨年はDH起用でも夏場はバテバテで打てなくなった程度のスタミナと、捕手の練習優先で臨んだ今年春先の結果を鑑みれば、捕手をやる限りは、森選手の打撃力は捨てる覚悟が必要なのも明らかです。



ライオンズは森選手の打力を捨てられるのか?

そして3年なり、4年なりの時間をかければ将来の正捕としての見通し(FA移籍の可能性まで含めて)が立てられる適性を森選手に見出せているのか?


そういう所まで含めてライオンズはもう決断しなくてはいけません。


打者として育てるのか?

捕手として育てるのか?




そして森選手も来年は就職活動する大学生と同じ年齢なのですから、自分の将来を考えなくてはいけません。


このまま中途半端でいいのか?

自分の適性はどちらにあるのか?

どちらの方がより高みに行けるのか?




これまでのブログにもたくさん書いてきていますが、個人的にはやはり打者に専念してほしいです。


捕手を諦める理由が必要なら、将来(何なら来シーズンから)の4番打者とのバーターとして下さい。


打者としての森選手にはそれだけの適性があると思います。


森選手の打撃で1〜2点とって、森選手の配球と守備でそれ以上取られる野球なんて見たくありません(暴言)


打者に専念したらどこまで行けるのか?その鳥肌が立つ程の天性に磨きがかかった完成形の森選手が見てみたいのです。