ライオンズクロニック

外野で垂れる能書き

お休み効果

多和田投手は昨日の勝利で3連勝。


前半戦は9試合に登板して1勝4敗 防御率5.79

後半戦は5試合に登板して4勝1敗 防御率3.09


この劇的な違いは何処から来たのでしょう?


前半戦と後半戦の間に起こったこと。


多和田投手は前半戦最終登板となった7月10日(vsオリックス、5回3失点で負け投手)の後、一軍登録を抹消されました。


そして次の登板となったのは7月28日。


中17日。



おそらくはこの約2回登板できるくらい間を空けたことで、それまでの9登板で溜まっていた疲労が完全に抜け、そしてこの時間を使って投球フォームから来るストレートの過剰なシュート回転という課題に取り組むことができたのでしょう。



後半戦で登板した5試合で崩れたのは、岡田捕手が異常なまでにストレートに固執した配球をした8月4日のソフトバンク戦だけで、それ以外の4試合は


vs日本ハム 完封

vsオリックス 7回2失点

vs日本ハム 6回1失点

vsソフトバンク 6回3失点


威力のあるストレートが戻るとともに、そのストレートのシュート回転度合いを自らのコントロール下に置いてこれをバックドアとして活用し、そしてその対になるフロントドアの役割を得意のスライダーに負わせてコースをひろ〜く使う中に、フォークボールとカーブで縦変化を混ぜるピッチングは、これまでのライオンズ投手にはあまりなかった種類の素晴らしさがあります。


縦変化は、個人的にはなんとなく投球フォームも腕の振りもストレートやスライダー対比でゆっくりになってしまうカーブよりも、ストレートと同じフォームで投げられるフォークボールを磨いて欲しいところですが、何れにせよ縦の変化球の質を得意のスライダーくらいにまで向上させられたら、毎年二桁なんて通過点に出来る投手になるんじゃないでしょうか。



今シーズンはもう休みは貰えないと思いますので、このままローテーションを守るとあと5度は登板機会があるでしょう。


それだけ投げると後半戦は10登板。


前半戦は9登板でしたが、自分の形を構築出来ずに課題への対処も出来ないまま、だんだんと暑く厳しい季節へと向かっていく中で負け続けた9登板と、課題を克服して自分の形をある程度作れた中で、結果を残しながら少しづつ涼しくなる中で投げる10登板ではその疲れ方も心身ともにまったく違う筈。


現在5勝5敗で少なくとも勝ち越して今シーズンを終えて欲しいと思いますが、勝ち星は打線との関係もあるので目標は防御率に置いときます。


現在74イニング投げて自責点38、防御率4.62


今シーズンあと5登板して、1試合平均7イニング自責点2ならトータル109イニング自責点48となって、何とか防御率が3点台(3.96)に乗ります。


高いハードルですが、ちょっとだけ期待しておきます。実際これだけ投げられたら勝ちもかなり付いて来るでしょうし(笑)


(対比として髙橋光成投手の事をも書こうと思ったのですが、長くなりすぎるのでまたの機会にします・・・汗)