ライオンズクロニック

外野で垂れる能書き

ショートの合格点は平均値?

ライオンズの来シーズンのショートは今の起用度合い、活躍度合いから呉選手を中心に使われることになるかと思います。


まぁ実際は好調な選手を何人かでやりくりしながらシーズンを過ごしていく(時期監督はそういうことが出来る人だと信じてます・汗)のでしょうけど、でも、ゆくゆくはライオンズにも不動のショートと言える選手が欲しいですし、現時点で呉選手はその候補の筆頭になり得る存在でしょう。


では呉選手が不動のショートになる為に必要な成績とはどんなものでしょう?


不動のショートなら打率3割で年間失策数は一桁で・・・なんてのは勿論ゲームの世界の話。

(いや、ゲームやらないので分かんないですけど)




今の呉選手の成績は


打率.232

出塁率.339

OPS .623

失策 2(30試合)


単純に数字単体だけを見ると、

「打率低いな〜、OPSショボイな〜、あでも出塁率は金子選手よりある」

な感想にしかなりませんが、では他球団のレギュラーショートと比較するとどうでしょう?


・打率

呉選手 .232

今宮選手 .231

中島選手 .238

鈴木選手 .289

茂木選手 .280

安達選手 .261


5選手平均 .260



・出塁率

呉選手 .339

今宮選手 .298

中島選手 .326

鈴木選手 .364

茂木選手 .329

安達選手 .333


5選手平均 .330



・OPS

呉選手 .623

今宮選手 .648

中島選手 .589

鈴木選手 .763

茂木選手 .739

安達選手 .638


5選手平均 .675



・失策(カッコ内はショートでの出場試合数)

呉選手 2(30)

今宮選手 11(126)

中島選手 13(129)

鈴木選手 13(121)

茂木選手 17(102)

安達選手 11(104)


5選手平均失策割合 9試合に1つ



打撃に関しては昨日岸投手から猛打賞の鈴木大地選手の素晴らしさと、そして茂木選手の素質の高さが伺えます。


ショートでこれだけ打てたらいいですね〜


でもその一方でパリーグ上位2チームの不動のショートである今宮選手と中島選手の打撃成績は6人中で最下位争いレベル。


呉選手と比較しても打撃に関してはだいたい良い勝負で、数字だけなら呉選手は今の時点でもパリーグを代表する2人のショートと同レベルと言えてしまいます(笑)


では何故この2人はこの打撃成績でもパリーグトップ2チームの不動のショートなのかと言えば、それはショートというポジションはもともとが守備による負担が大きく、バカスカ打つことを前提としていないこと、そして何よりその守備によるチームへの貢献の高さがあります。


この2人に共通するのはその身体能力の高さを活かした守備範囲の広さで、ヒット1本、或いはタイムリー1本に相当する好プレーがそこかしこにでます。

(僕はセイバーメトリクスはあまり評価してませんけど、セイバーメトリクスには守備範囲の広さを測る指標がありましたし、ショートは打撃貢献より守備貢献の方が高い珍しいポジションというのもありましたね)


しかも単に守備範囲が広いだけでなく、その広さを誇る中でも失策が10試合に1つ以下という低割合。


今宮選手は11.5試合に1つ

中島選手は10.1試合に1つ


安達選手は9.5試合に1つ

鈴木選手は9.3試合に1つ

茂木選手は6試合に1つ


じゃあ呉選手はというと・・・


16試合に1つ!


あくまで個人的な見た目でしかありませんが、呉守備範囲は今宮選手のような広さは感じませんが、かと言って特別狭いと感じることもありません。


ならばこの失策割合の低さは守備範囲の違いを加味しても今宮選手や中島選手に近い評価を与えてもよいのでは?


打撃は2人と同レベルで守備も近いとなると、これはもう来シーズンの不動のレギュラー決定!









・・・なわけないですね(笑


その決定的な違いはやはり試合数。

呉選手は昨日までで出場したのは32試合。

今宮選手、中島選手はほぼフル出場の130試合近く。


本来ならその成績を比較していい出場試合数の差ではありません。

(でも比較しないと今日のブログが成り立たないので無理矢理比較しちゃうんですけどね)



今宮選手も中島選手も負担の重いショートをこなしながら、しかもまだ3位と10ゲーム以上離れているのに少し連勝しただけで「あれ?CS行けるんじゃね?」なんてムードが生まれる能天気なチームのムードの中ではなく、僅差で優勝争う緊張感の中での130試合です。


これがどれだけすごいことか。


呉選手は今でも既に疲労と戦いながら試合をこなしていると思いますが、これが今の倍の60試合になり更に100試合になっていった時の疲労感は今の比較にならないと思います。


それだけの試合をこなした疲労感の中でも今と同程度のパフォーマンスを発揮できるのならば・・・あ〜でも打率はもう少しほしいな・・・その時は本当に不動のショートと呼んでも良いのでは?


とりあえず来シーズンは間に休みを挟みながら、最低でも100試合以上(出来れば120試合以上)出場する中で、各値とも平均値を目指しましょう。


目標は


打率 .260

出塁率 .330

OPS .675

失策割合 9試合に1つ


です。











・・・・・・・









長々書いといて、目標は平均値かよっ!



と、自分でも思いますが、でも実際ショートでこれだけの成績が残せたら凄いと思います。