ライオンズクロニック

外野で垂れる能書き

今からレギュラー確約はあり得ない金子選手

金子選手は来シーズン外野手起用するとの報道がありましたが、個人的には少なくとも現時点でレギュラー確約はあり得ません。



金子選手

今シーズンの守備位置別打撃成績


トータル 129試合 打率.265 OPS.642 出塁率.331


ショート 21試合 打率.271 OPS.698 出塁率.352

サード 27試合 打率.270 OPS.685 出塁率.355

レフト 10試合 打率.132 OPS.382 出塁率.250

ライト 66試合 打率.284 OPS.654 出塁率.332



例えばショートを守っていた時より、ライトを守っていた時のほうがうんと打撃成績が良いのであれば、来シーズン外野手専念することで大幅な打撃成績の向上を前提にすることが出来るかもしれませんが、これを見ると守備位置別で打撃成績に大した違いはありません。



そして以下は今シーズン規定打席に到達した選手の中で、OPSで.700に届かず、かつRC27で4.00に届かなかった選手です。



ソ 今宮選手

日 中島選手

西 金子選手

楽 藤田選手

オ 安達選手



メンバーを見渡すと、ライオンズの金子選手以外は皆守備負担の重いショート若しくはセカンドで100試合以上出場している選手ばかり。


これはつまりこの程度の打撃成績で規定打席に到達する程多くの打席に立って良いのは、二遊間を守る選手だけということでしょう。


要は外野手に何より求められるのは打撃力ということ。


2015年シーズン、ソフトバンクは外野手に柳田選手、中村選手、内川選手と打てる外野手を揃えて優勝しましたが、今シーズンはイデホ選手の代わりに内川選手をファースト起用する一方、イデホ選手の代わりの補強を工藤監督が断った結果、空いた外野手の一角を埋めることができずリーグNo. 1防御率ながらV逸。


来シーズンは補強で間違いなくこの穴を埋めてくるでしょう。


打ち勝たなきゃいけないライオンズは打ってなんぼの外野手にソフトバンク今宮選手や日本ハム中島選手程度の打力の選手を起用していては到底打ち勝つなんて出来ません。


ライオンズには浅村選手というパリーグの他球団は持たない打てるセカンドがいますが、このアドバンテージを打てない外野手の穴埋めに使っていては打ち勝てないのです。


なので、秋山選手、栗山選手に続く外野手には最初からOPSで.800以上、RC27で5.00以上が期待できる他球団の外野手と同等の選手を置く必要があり、それがいないのであれば補強しなければならない、ということになります。



勿論ライオンズファンとして金子選手への期待は大きいです。


もし出塁率を秋山選手や栗山選手に匹敵するくらいにまで高められたら、OPSもRC27も飛躍的に向上するでしょう。


しかし、そんな妄想をファンがするのは自由ですが、首脳陣が今まで出したこともない凄い数字を起用の前提とすることはあってはならないことです。


森選手を捕手起用するのであれば、最低でもシーズンホームラン20本は期待できる選手を連れて来るべきで、その選手と(或いは秋山選手や栗山選手と)競った上で金子選手がポジションを「打ち勝って」勝ち取っとった時にはじめて外野手のレギュラーとなるべき・・・だと結局ライオンズファンとしては考えます。





〜オマケ〜


OPSは所謂「走力」は加味していませんが、RC27はその不公平を解消しています。


にも関わらず、盗塁王の金子選手のRC27は他チームの二遊間と同程度。


これはつまり盗塁の得点への貢献度なんて打つ事に比べたらごく軽微ということ。


シーズン中には金子選手が出塁して二盗三盗して内野ゴロの間に生還してこれが決勝点!なんて試合もあるのでしょう。


でも長いシーズンを通してみれば、結局打ってナンボということです。