ライオンズクロニック

外野で垂れる能書き

今シーズンの実績は・・・危険球退場×2

今シーズン躍進が期待された一人に郭俊麟投手がいました。


郭投手は昨年デビュー2連勝。


特にデビュー2試合目の登板となった昨年4月5日のソフトバンク戦は8回を4安打1四球で無失点。

ストレートとチェンジアップのコンビネーションで強力ソフトバンク打線を封じたピッチングはお見事でした。


しかしその後はもともとのスタミナ不足を露呈。

ライオンズの首脳陣がその弱点をカバーするような使い方が出来なかったことも加わって短いイニングでの降板を繰り返し、合間に好投する試合もあったものの、結局8月上旬で先発としては見切りをつけられてしまいました。


昨シーズンのトータル成績は


21試合(うち先発が17試合)

79イニング

3勝7敗

防御率5.31


MAXストレートは152キロに達し、入団前における国際大会での好投手実績は伊達ではない素材の良さ示した一方、基礎体力のなさ、安定しない投球バラバラなフォーム、セットポジションにおけるコントロール、クイックが出来ない、投球以外の投手の仕事が出来ない・・・などなど、課題も沢山出ました。


昨オフに取り組むべき課題は明確だった筈で、徹底的に走り込んで足腰、体幹を鍛え、その上に確固たる投球フォームを確立することしかありませんでした。


そしてその成果として今シーズンは少なくとも昨シーズンよりも進歩した姿を見せてくれると期待したのですが・・・


今シーズンの成績は


12試合(うち先発が3試合)

22イニング

0勝3敗

防御率8.46


リリーフとして9試合登板した4月を経て、5月に2度の先発機会を貰いましたが、一度は5回(自責点4)まで何とか投げたものの、もう一度は2回持たず(自責点8)に降板。


そして次に1軍登板のチャンスがもらえたのは9月で、この時も3回途中で降板、というか退場(汗


今シーズン1軍登板はこれだけ。



えいやっ!




と力を入れて思いっきり投げるだけの投げる度にリリースポイントが違うバラバラな投球フォームでは、「オフの間に一体何をしてきた?」「普段二軍で何を練習をしている?」と思わざるを得ませんでした。


個人的に特に印象深いのは今シーズン最後の1軍登板になった9月の登板で、相手チームであるロッテの先発は石川投手でした。


印象深いのは、バラバラな投球フォームの郭投手と、完成された安定度抜群の投球フォームで同じ腕の振りからすべての持ち球を投げ、力の入れどころ抜きどころを踏まえた緩急自在のピッチングを繰り広げる石川投手のコントラストの差が余りにも大きかったから。


郭投手に今シーズン他に何か目立ったことがあったとすれば、危険球退場を2回もやっている事ぐらい(大汗


たったの22イニングしか投げていないのに危険球退場が2回もある辺りにも、如何にコントロールがメチャクチャだったかが表れています。


郭投手のこの体たらくはコーチが無能なのか、或いは郭投手が聞く耳を持たないのか・・・は分かりませんが(汗


同じ失敗は繰り返してはいけません。


しかも郭投手は単なる大卒2年目ではなく、外国人枠の一つを占める「助っ人」。


球団としては成長込みでの契約なのでしょうが、他球団のように登録できる以上の外国人選手を抱えることに積極的ではないライオンズにとって、今年のような有様で外国人枠を一つ潰していては郭投手の存在は単なるハンデにしかなりません。


来シーズンに向けて今度こそ徹底的に走り込んで下半身を強化し、その土台の上に投手フォームを固めて欲しいと思います。


指導するのは西口コーチでしょうか?

その手腕にも期待したいですね。