ライオンズクロニック

外野で垂れる能書き

ゲッツーの真実?

昨日の試合は併殺打2つ。


何とかランナーを出してさぁこれからチャンス拡大!

というところで一気にチャンス消滅。




最悪・・・何やってんだよ・・・


まだ三振の方が良かったよ



というのが普通のファン心理で、僕もいつもそう思います。


では失策同様に弱いチームほど併殺打が多いのか?

と言うと、そういうわけでもなさそうです。


昨年のパリーグトップの併殺打は実はソフトバンクの110であり、リーグ最低はライオンズの84だったりします。


にも関わらす総得点はソフトバンク651に対してライオンズ631とソフトバンクの方が20点も上回っています。


2014年も同様でソフトバンクの併殺打96に対してライオンズ81。

総得点はソフトバンク607に対してライオンズ574。


つまり必ずしも併殺打が多いと得点が減るわけではない、という話になるのですが、そもそも併殺打が増えるにはまず出塁が多くなければなりませんし、そこでゴロを多く打たなければなりません。


反対に併殺打を少なくする為にはどうしたら良いかを考えると、出塁を減らし、ゴロを減らすことになります。


出塁が減れば得点が減るのは当たり前ですが、ゴロの減少も同様の意味合いを持ちます。


ゴロを減らすということはつまり三振とフライアウトが増えるということです。


野球はまずランナーを出し、それを先の類に進め、そしてホームへ向かい入れる事を如何にして実践するかのスポーツです(・・・と私は言い切っておきます)ので、進塁の可能性を高める攻撃が必然的に得点を高めます。


ゴロを打つ行為は進塁打となる可能性を三振やフライアウトよりも高く持ちますが、犠飛の可能性のあるフライアウトはまだしも三振による進塁の可能性はほぼゼロでしょう。


また、球が投手の手を離れた後、捕手や野手の捕球というワンタッチでプレーが完結する三振やフライより、野手の捕球→野手の送球→一塁手の捕球という3タッチが必要となるゴロはそれだけ相手のエラーを生む可能性も高まります。


その意味においては、ゴロを減らした進塁の可能性の少ない、併殺打が減る(そして三振が増える)攻撃は結果的に得点から遠ざかる攻撃であり、逆に併殺打が増える(三振が減る)攻撃はより多くの得点をもたらす攻撃となります。


実際ライオンズの三振数は2015年1194、2014年1234と突き抜けてのダントツトップ。


成る程やっている攻撃の種類からも必然的に併殺打の数が少ないのも頷けます。



以上の事から、併殺打を見て、





最悪・・・何やってんだよ・・・


まだ三振の方が良かったよ





と思うのは間違いで、





良し!ナイス併殺!





と思いましょう。




というのは流石に結論面白くしすぎだけど、三振数が減って併殺打が増える攻撃をもしライオンズができるようになれば、それは喜ぶべき事というところですね。


尚、今シーズンのライオンズはここまでやっぱり単独トップの203三振で、このままのペースで行くと今シーズンも年間1000三振達成の見込みです・・・