ライオンズの「明日」がなくなる日
弱いチームの選手はミスしても「明日がある」「次がある」という発想をする。
言葉に出さずともそれが態度に出る。
でも常勝西武の時はそんな「明日」や「次」という考え方はなかった。それだけ監督、コーチが厳しかったし、選手同士にも緊張感があった。
これは3年くらい前のとある対談でライオンズ黄金時代のセカンド、辻発彦さんが語った言葉です。
3/29のソフトバンク戦、4回表1死満塁からライオンズ山川選手のセカンドゴロを本多選手がファーストアウトだけとった直後、本多選手がベンチの向かって「いやいや今のは難しかったよ」とジェスチャーしました。
おそらくはベンチの選手達から、
「ゲッツー行けたろ?」
「セカンド間に合ってたぞ」
というような指摘が飛んだのでしょう。
ソフトバンクには名手本多選手であっても仲間からミスを指摘される、それもプレー直後にグラウンド上で指摘される関係性があることが伺えたシーンでした。
相手のミスを指摘するということは、当然自分がミスしても指摘されるわけで、必然的に練習段階から緊張感も競争意識も生まれるでしょうし、練習そのものも実戦を想定した厳しいものになるでしょう。
少なくとも野球中継を見ている限りにおいて、ライオンズの選手達が仲間内でミスを指摘しているようなシーンをグラウンド上でもベンチ内でも見たことがありません。
試合が終わったあとにファンの見えないところで・・・・・もやってないでしょうね。
「明日がある」のがライオンズで、明日なんて発想がないのがソフトバンク。
資金力の差により選手層から環境から違いすぎるのは勿論ですが、違うのは確実にそれだけではありません。
この先、ライオンズに明日がなくなる日は来ますか?
違う意味でなくなる日は来るかもしれませんけど(白目)