ライオンズクロニック

外野で垂れる能書き

ソフトバンクvs菅野投手 観戦記+α

セリーグ投手の異常な低防御率はセリーグ各球団の貧弱な打線が要因だと分かりましたが、それでもセリーグNo. 1右腕の読売・菅野投手には一目置かざるを得ません。


その菅野投手とソフトバンク打線の対決にかなり興味がありました。


なので、先週金曜日のソフトバンクvs読売の観戦記を軽〜く。




読 000 000 100 1

ソ 001 000 01× 2




ソフトバンク打線は序盤から菅野投手のストレート狙い。


5回までに三者凡退は1イニングのみで、スコアリングポジションにランナーを送ること3回。


2回、1死3塁

3回、無死1、3塁

5回、1死満塁


これらチャンスでソフトバンクの得点は3回に出たタイムリーによる1点だけでしたが、菅野投手に常にプレッシャーをかけ、力投を強いる形を作って消耗させていました。


逆に菅野投手はソフトバンク先発の東浜投手に打線が封じ込められる中で先制を許し、次の1点は絶対に先にやれない厳しい状況でのピッチングが続いて毎回力投の連続。


そんな中でソフトバンクは6回辺りから狙いを変化球に変えてきました。


序盤からストレートを狙われていた中で消耗し、握力が弱まってストレート浮いてきたところで、菅野投手が変化球に頼るのを見計らっていたのでしょう。


菅野投手はそれでも6回、7回と凌ぎ、7回には味方がやっと同点に追いついてくれましたが、ついに8回に力尽きました。


ヒットと2つの四球で1死満塁から犠牲フライで決勝点を奪われ、敗戦投手。




力を入れて投げ続けた球数は100球を超え、序盤に散々狙わたストレートはもう序盤の球威もコントロールもなくなって投げ難く、変化球頼り。


ソフトバンク打線もそれを分かっている事に加えて4番から始まる好打者揃いで、狭いヤフオクドームでは絶対に甘く入るわけにはいかない。


ここで1点を奪われたら、9回はサファテ投手登場でジエンド。




精神的にも肉体的にもギリギリにまでソフトバンクに追い詰められた状況と心理が、この8回に投げた21球のうちストレートが僅か3球という異常な配球割合、そしてこの試合が始まる前までは今シーズン88イニング投げて僅かに8つだった四球を8回だけで2つ(この試合5つ)、といった辺りによく表れていました。




好投手相手にどうやって今日の試合に勝つのか?


1試合を通じた作戦を立て、それをチームとして組織的に実行する打線は勿論、そうは簡単に点を奪えない投手陣も一緒になって菅野投手を攻め立てる。


そんなソフトバンクの、ライオンズ黄金期に重なる強さが際立った試合で、なかなか見応えがありました。





・工藤監督

人物の好き嫌いはともかくとして、有能なのは認めざるを得ません。

本当は工藤監督に実績・勲章が付いて選手達の信頼が集まる前に、ライオンズは優勝しておきたかったです。



・東浜投手

シンカーをマスターしたことで去年までとは全く別の投手になってます。


しかしこれは、東浜投手よりも質の良いストレートとスライダーがある多和田投手がシンカーを覚えたら、東浜投手以上の上昇余地があると理解しておきます(笑)



・菅野投手

打線の弱いセリーグじゃなくて、日本ハムに入ってソフトバンクと何度も対戦した後にメジャーに行った方が、いち投手としてはより高みにまで最短距離で行けたんじゃないかという気も・・・






さて、ライオンズは明日から広島戦です。


広島先発は戸田投手。


戸田投手はリリーフメインの起用でしたが、前回登板では日本ハム相手に先発して6回1失点で勝ち投手になってます。


ストレートとスライダーを中心にチェンジアップを10%とカーブをほんのちょこっと混ぜてくる左腕。


左打者がよく打っているようですので、チェンジアップは左打者には投げられないタイプかな?

だとするとスライダーを見切れれば、ですね。


秋山選手、栗山選手は勿論、そろそろ森選手の良い場面での一打に期待!