ライオンズクロニック

外野で垂れる能書き

6/14 vs広島 炭谷捕手が正捕手の間は優勝出来ないのではと思う典型的な試合

西 000 000 101 2

広 000 101 001× 3



「僕は炭谷捕手を結構高く評価しているし、期待もしているんですよ」




・菊池投手

中6日 7回120球

7安打2四球11奪三振

2失点



ストレート 64球 (53%)

スライダー 36球 (30%)

カーブ 14球 (12%)

チェンジアップ 6球 (5%)



立ち上がりからストレートが走って、3回まで9つのアウトのうち7つが三振。


調子は文句なしに良かったと思います。


しかしストレートで押しすぎた所為で、中盤にやや球威が落ちたところを捉えられました。


これ・・・デジャヴですね。


そう、これまで散々見てきたカーブを多投する前の菊池投手の姿。


しかし、菊池投手自身は7回2失点、ナイスピッチングでした。


7回が上本捕手で良かったですね。





・今日の配球割合

トータルの割合としてはストレートが53%ですので悪くないバランスです。


・・・が、


実際には、7回にマスクを被った上本捕手が6回までの配球を見て、「このままストレート過多のピッチングではマズイ」と7回に変化球ばかり投げさせたから、ようやくこの水準までストレート割合が下がっただけの話です。


6回までの102球で判別すると、そのうちストレートが59球。

割合にすると58%と6割に迫る値になっています。


そして、できれば合わせて25%近くは投げたいカーブとチェンジアップが僅か17%


決して今日の菊池投手のカーブとチェンジアップが使えなかったわけではなく、むしろこの2つの球種で空振りを5つ奪うなど非常に「使える」球種でした。


にも関わらず、ストレートに偏った配球になり、結果として6回までに(つまり炭谷捕手のマスクで)打たれたヒット6本はすべてストレート。


当然、そこにタイムリーもホームランも含まれます。



菊池投手がカーブをマスターして、チェンジアップとともに駆使することで、やっと緩急を付けたピッチングが出来るようになったのに、それをどうして捨てなければならないのか?


打線がいつもいつも5点も6点も取ってくれるならこれでも勝てるのかもしれませんが、1点勝負の試合では中盤以降の握力が落ちてきた中でも抑える為の戦略がどうしても必要になります。


日本ハムの大谷投手を見ていてもよく分かりますが、160キロも投げ続けていれば打者も目が慣れますし、そこへ少しでも球威が落ちればプロの打者は簡単に打ち返してきます。


だから球威が多少落ちたとしても、その前と変わらずストレートを早く感じさせる為の配球が必要なのです。


・・・ということを、釈迦に説法を承知で書きたくなっちまいます(誰も聞いてないけど)




・ということで今日の(個人的)戦犯・炭谷捕手

菊池投手の序盤のストレートに酔ってしまったのかどうかは知りませんが、上記のような偏った配球。


先週の土曜日に、チームプレーを無視して打ちたい気持ちを前面に出した打席を繰り返したのを「悲しすぎる」と書きました。


本来はチームの中で誰よりも広い視野を持っていなければならないポジションの炭谷捕手が、視野の狭い独りよがりのプレーをする。


それが延いては配球にも及ぶのでしょう。


とうの昔に今シーズンのライオンズの優勝はありませんが、これまでもこれからも、こういう敗戦の一つ一つがライオンズを優勝から遠ざけていくのです。





・打線

3回まで毎回ゲッツー。

しかし、1、2回の三振ゲッツーは仕掛けてのもので、ともに紙一重。


これは致し方なし。


しかし3回の送りバント失敗ゲッツーは最悪。

ダメな日はトコトンだめですねえ炭谷さん?

しかもさして難しくもない球でしたよ。


さらに4回表2死満塁から鬼崎選手の当たりを広島・新井選手にファインプレーで阻まれ、裏に先制を許してからは完全に広島ペース。


メヒア選手と森選手に出たホームランがソロだったのも、ここで出来た流れがそうさせたのでは?と思わされてしまいます。




・最後のプレー

今シーズンのここまでの判定履歴からはセーフにならないとおかしいプレーです。


なので仕方ありません。


ただ、現在メジャーリーグで運用されているコリジョンルールではアウトのプレーです。


今の日本球界のはジャパニーズコリジョンとでも言えばいいですかね。


尤もメジャーでも紆余曲折を経て今のルールに落ち着いているので、日本もルールの本来の在り方を模索して定着するまでに相応の時間がかかるということでしょう。


後発なのに先発と同じ紆余曲折を、同じ失敗をしなきゃいけないのは何故?


特許は公開されているんでしょ?


という当然の疑問は抱きますが、そんなことは頭の中に零戦が飛んでいる日本審判丸には聞いてはいけませんね。




これでまたまた借金1。

菊池投手と高橋光成投手を立てての連敗は絶対に出来ません。

明日はチームの一丸となった戦いを見せて下さい。