ライオンズクロニック

外野で垂れる能書き

4/16 vs ロッテ ボーナスデー

ライオンズ
212 010 004  10


ロッテ
000 000 020   2




○ウルフ投手
中6日 6回 82球
4安打無四球2三振
無失点



ツーシーム     55球 67.1%
カットボール    12球 14.6%
カーブ       12球 14.6%
チェンジアップ   3球   3.7%



奪った18のアウトのうちゴロアウトが13。
そして無四球。
いつも通りのウルフ投手の姿。


しかし今日は結構甘い球も多かったです。


ただ、初回から援護をもらって回を重ねるごとにリードが広がり、3回裏の時点でロッテ側がもう勝負を諦めていましたので実に楽に投げられた試合になりました。


昨年もそうでしたがウルフ投手の援護率は異常に高く、今シーズンは現時点でなんと6.43(参考までに野上投手は2.57と半分以下)


要因としては


・ウルフ投手のリズムの良さが打線を活発にさせる、
・3連戦の3試合目で投げているので相手先発投手のレベルが常に低い


といったところが考えられますが、打ちやすい投手が出てくる試合に6回3失点は堅い投球リズムの良い投手をあてる作戦は今後も有効でしょう。




○リリーフ投手陣
今日はみんな虫干し。
登板間隔とか実践間隔とか色々ありますのでここの内容については一切云々しません。




○打線
16安打8四球10得点


ボーナスデー


乗りそこなった選手もいましたが、初ヒットが出た選手、初ホームランが出た選手、初四球を選んだ選手といろいろいて、多くの選手が気分よく明日休めそうでなによりです。




○捨て試合
ロッテにとっては典型的な捨て試合になりました。


戦力層が薄いチームにこそ捨て試合は必要ですし、ライオンズにも必要です。


しかしそれはそれとして、不調の選手が3打席ともまったく同じ打ち取られ方しているのを見ると、この人はいったい何を考えてプレーしているんだろうとか思っちまいます。


まぁ相手チームのことなんで別に構わないですし、ライオンズが勝てばそれでいい部分も多分にあるんですが、貴重な日曜日の時間を割いて野球観戦しているのですから、プロらしい工夫や創意が反映されたプレーが見たいものですが・・・







8回に少しだけ雲行きが怪しくなりましたが、終わってみれば二桁得点で大勝。


打率1割台の打者が6人も7人もスタメンに名を連ねるロッテ相手だけに負け越すわけにはいかない3連戦でしたので、勝ち越すことができて喜びよりも安堵が先に来たのが素直な感想です。


しかし、もし3連戦の初戦に起死回生の逆転2ランが出ていなかったらロッテの伊東監督にとっては今日の大敗も含めてすべて目論見通りだったわけで、今日だけを見ると気が大きくなりがちですが、なかなか紙一重の勝ち越しでした。

4/15 vsロッテ 野上投手をベンチも見殺し

ライオンズ

000 000 000 0


ロッテ

000 100 000 1



○野上投手

中6日 8回完投 92球

3安打1四球5三振

1失点


ストレート 52球 56.5%

チェンジアップ 17球 18.5%

カーブ 11球 12.0%

スライダー 5球 5.4%

カットボール 4球 4.3%

フォーク 3球 3.3%



今日は前回登板とは一転してスライダー、フォークボールを大幅に減らして変化球はチェンジアップとカーブを多投。


野上投手自身の状態とマリンスタジアムに合わせたモデルチェンジ。


それにしても野上投手のストレート割合が55%を超えたのっていつ以来でしょう?


甘く入る球もありましたし、マリンスタジアムの風にも助けられた部分もありましたがそれは計算の上。


8回までの24のアウトのうち、フライアウトが半分以上の13個。このうちストレートが10個。


という数字が示すように力があるストレートを軸にして、序盤の3回まではストレートで押し、中盤の4〜6回は変化球を多くして、7、8回は再びストレートを多投。


7、8回でもやや真ん中付近に入るストレートを内野フライ上げさせていましたので、終盤でも打者を押し込むだけの力がストレートにありました。


ロッテ打線の早打ち、貧弱さにも大いに助けられましたが、涌井投手より球数がうんと少なく、被安打も少なく、許した出塁も少なく、リズムも良く、下位打線には見下ろして投げる貫禄まで見せてくれて1失点完投。


何も文句ありません。


素晴らしいナイスピッチングでした!




○失点シーン

4回裏、2死から3ボール1ストライクとカウントを悪くしてストライクを取りに行ったところで井上選手に2ベース。

更にチェンジアップが甘く入ってレフト前にタイムリー。


2死ランナーなしからなのでもったいなかったですが、これについて野上投手に文句はつけられません。


何か言うとしたらレフトの斎藤選手、あの完全アウトのタイミングで刺せませんかねえ・・・




○打線

5安打1四球無得点


1、2番が出塁ゼロ。

エンジンを完全に止められました。


昨日は中村選手とメヒア選手、浅村選手が1、2番の出塁の少なさを救いましたが、今日は誰も救えず。


スコアリングポジションにランナーを置いたのは僅かに2度で、それがクリーンアップに回ったのはたったの1度。


その2度ともに2アウトから。


これでは勝てません。




○今日勝つなら初回だったのかも

初回2死から浅村選手が真ん中高めのスライダーをあと少しでホームランの2ベース。


続く中村選手にもカウント1-1から浅村選手と同じ真ん中高めのスライダー・・・


・・・を打ち損じ。




○盗塁死

2回表、1死から四球の山川選手を1塁に置いて斎藤選手の打席でフルカウントからランエンドヒットを仕掛け、空振りの盗塁ゲッツー。


6回表、1死からヒットの木村選手を1塁に置いて秋山選手の打席でカウント1-1からランエンドヒットを仕掛けてファールから、次の球を単独スチールで完全に読まれて盗塁死。


勿論成功してヒットが1本出たらタイムリーで万々歳です。


チャンスも少ない中で何か動きたかったのも分かります。


しかしその辺りの対策は巧みな涌井投手と田村選手相手に、状況的にもカウント的にもかなり無茶な作戦でした。


涌井投手は7回116球で降板。

これがなければあと1イニング早く降ろすことが出来た可能性も・・・




○指示が出来ない

2回表、メヒア選手の第1打席。


オール変化球。


そりゃ昨日は最後に裏を欠いたはずが、思いっきり表だったストレートを投げてくるはずありません。


昨日田村選手がどれだけ悔しい夜を過ごしての今日かを考えれば尚更。


狙い球の指示が出せませんかねえ・・・カットボールもフォークも甘かったのに。




○指示が出来ない(その2)

7回表2死、初回以来のチャンスは4番5番の連打から。


バッターボックスの山川選手のイメージは昨日のメヒア選手の逆転弾か、力入り過ぎ。


そしてそれを簡単に見透かすロッテバッテリーは初球にカーブ。


山川選手は素直に次はストレートの頭だったでしょう。


勿論ストレートなんか来るはずもなく、一瞬「ストレート来た!」と思わせるスライダーを引っ張って注文通り。


山川選手・・・というよりも、ここで相手バッテリーが何を考えてどんな配球をしてくるから、それをどう狙うか、そんなアドバイスがライオンズベンチにはできないのが悲しい・・・




○姿勢

1点をリードされた終盤8回でも斎藤選手に代打なし、9回でも源田選手に代打なし。


これは今日に限りませんが、辻監督はあんまり代打を使いたがりません。


2人とも打率2割にも届かない選手(斎藤選手は一応2割台ちょうどだけど)。


まだシーズン序盤だから先発メンバーとして使った選手(特に若手)にはなるべく1試合通して使いたい意向なのかもしれませんが、ファンから見れば勝つ気あるのかよ?と思う部分もあります。


そして何とかして点を取りに行く姿勢を、他ならぬこれだけ頑張った野上投手に見せてもいいんじゃないでしょうか?


野上投手を見殺しにしたのは打線だけでなく、ベンチもです。





野上投手に勝ちを付けてあげたかったですが、残念でなりません。


ファンとしては今の若手への「種蒔き」が将来に繋がると信じるしかない敗戦でした。

4/14 vsロッテ だから野球は面白い

ライオンズ
000 000 102  3


ロッテ
000 001 100  2



○菊池投手
中6日 7回 123球
6安打4四球8三振
2失点


ストレート    71球 57.7%
スライダー       31球 25.2%
フォーク        11球     9.0%
カーブ         10球   8.1%



菊池投手が得意のロッテ、そして得意のマリンスタジアム。


・・・に加えてロッテ打線は案の定外国人選手がハズレで角中選手が離脱して、注意すべき打者は鈴木大地選手くらいという貧弱さ。


今日は楽勝かな・・・なんて試合前に考えていたのですが甘すぎました(汗


三者凡退は5回だけであとは毎回ランナーを背負うピッチング。


調子自体は決して悪くなかったと思いますが、四球を4つ出して、10球粘られた場面もあり、7イニング中20球以上を要したイニングが3イニングもあって球数が嵩みました。


カーブの精度が少し悪かったことに加えて審判との相性もイマイチだったことで、何とか手先でコントロールを付けようとしてしまい、更に精度が悪化してしまいました。


これにより特に6回7回のピンチで使いにくくなって、投球の変化はフォークのみに頼ることになったことも影響しましたね。


失点シーンは6回と7回。


100球を超えた7回は田村選手に真中ストレートをセンター前に運ばれ、送りバントで2塁に送られた後、伊志嶺選手に10球粘られた末にセンター前にポトリと落とされたものでまぁ仕方ないでしょう。


勿体なかったのは6回の失点シーン。
先頭の一番怖い鈴木大地選手を打ち取った後に井口選手に四球を与え、結果的にその井口選手にホームインを許してしまいました。


前の打席にツーベースを打たれたこともあってか少し意識が強すぎた感じがあり、シングルヒットOKの考えで投げて欲しかった場面でした。


それでも失点は2。


7回に失点した後の更なるピンチは鈴木大地選手を抑えて複数得点は許しませんでしたので、仕事はしました。


次に向けてはやはりカーブ。


もう少し精度を上げましょう。




○大石投手
2勝目!


結構危ない球もありましたが逆球がインコースの厳しいところに行って、それが効果的だったりとか、今の大石投手自身の良い流れが良い結果も呼び込んでいます。




○増田投手
今のところ真ん中でも抑えるような球威はなく、それでいてストレートは真ん中付近に集まり、スライダーは高めに浮く傾向にあり、これはオープン戦からもそうでしたし、前回登板もそうでした。


最後は1死満塁。


薄氷を踏むとはこのこと。




○打線
7安打3得点


ロッテ先発の二木投手は昨年の春先同様にストレートにキレがありました。


ストレートに振り遅れないようにとポイントを前に引き出されてはフォークで仕留められ、6回までに作ったチャンスは4回表の1度のみ。


総合的にコントロールが良いので四球も連打も期待できない中で、その状況を打開できるとしたら・・・


一発。


ロッテ打線を見渡してもシーズンにホームラン20本を打てる打者は一人も見当たらず、ライオンズには少なく見積もっても3人、甘く見れば5人ww


この差をしっかりと出せた試合になりました。


長打に勝るものなし。




○ライオンズが勝つための道
9回にもし逆転2ランが出なかったら、7回の中村選手の一発をソロにしてしまったことが敗因となるところでした。


そして現実の結果はメヒア選手のホームランをソロにしなかったことが勝因。


如何にランナーをためて打てる人に回すか、これは今後もずっと同じです。





○最後にストレート
9回表、2死1塁でメヒア選手の打席。
オール変化球でフルカウント。


直前の球はカットボールであり、メヒア選手は「ストレートしか狙ってませんが何か?」というスイングでまったくタイミングが合わずに空振り。


最後もこのままカットボールかシンカーだろうと思いましたが、まさかのストレート。


ロッテの田村選手は裏を欠いたつもりなのか、あるいはメヒア選手の挙動の中に何か狙い球を変えたように素振りや雰囲気を感じたのか?それとも・・・


・・・なんてことを考えるのが楽しいアタクシは馬鹿ですかそうですかww






9回の表裏、ラストボールはともに逆球のストレート。
表は外角を狙ったストレートが真ん中ややインコース寄りに入って逆転2ラン。
裏は外角を狙ったストレートがインコースに入ったことで逆に詰まった内野ゴロとなってゲッツー。


同じ球種、同じ内容の逆球、球速もほぼ同じ。


でも結果は真逆。


だから野球は面白い!!









・・・と、









勝ったから言えますww